オールドプルトニーは北海に面した街、ウィックにあるプルトニー蒸留所で作られるウイスキーで、港町らしく潮の香りをまとったウイスキーです。
オールドプルトニーの特徴を簡単に・・・
- 港町の雰囲気を味わえる潮の香り
- 基本的にはノンピート
- 独特な形状のポットスチル
- ポットスチルの特徴を表した独特のボトルデザイン
プルトニー蒸留所のあるウィックの街は、ニシン漁で栄えた港町でした。
港町で作られたウイスキーなので、魚料理によく合います。
いつもの食事に海の香りをプラスできるので、魚料理を本当においしく頂ける、そんなウイスキーです。
魚料理のときには、ぜひセレクトしてみて下さいね!
テイスティングメモ
オールドプルトニー12年
テイスティングメモ
2022年6月 3,740円
ストレートで飲んでみる
ドライで、潮の香り(ブリニー)を感じる
少しスパイシーさもある
飲み進めると甘みが出てくる
オイリーでハチミツの味わいが広がる
ハイボールで飲んでみる
食中酒として、特に魚料理と合う
さわやかで飲みやすくなるが潮の香りは消えない
夏の暑い季節にはかなりおススメ!
ただ、ハイボールだとかなりのハイペースになってしまうのが難点
基本は、ストレートで港町特有の香りを楽しむのがベスト!
夏の暑い日や、食中酒として飲みたい場合はハイボールで!
ペースが速かった・・・
ハイボールだと止まらないよね!
蒸留所について
ロケーション
プルトニー蒸留所は、ウルフバーン蒸留所ができるまではハイランド地方の中で最も北にある蒸留所でした。
蒸留所のあるウィックは、ニシン漁で栄えた港町で最盛期にはこの港は1,000隻の漁船で溢れたとのこと。
当然、ニシン漁関係に従事する人々で街は賑わったことでしょう!
当時の資料によれば、なんと1日当たり500ガロン(2,300ℓ)のウイスキーが飲まれていたとの記録が。
そんなウィックの街も栄光の後には衰退が待っていました。
1922年から始まった禁酒法です。1947年の廃止まで25年の間に街から人はいなくなり、プルトニー蒸留所も生産停止してしまいます。
その後禁酒法は廃止されますが、当時の活況は戻らず現在も静かな港町となっています。
当時の面影をのこすオールドタウン、特に蒸留所周辺の街並みのノスタルジックな雰囲気は最高ですね!
特徴
オールドプルトニーの特徴は、「マリタイムモルト(海のモルト)」とも称される海をイメージさせる、潮の香りをまとった味わいです。
水源はウィックの南にあるヘンプリッグス湖から引いています。
フロアモルティングは1958年に廃止しているため、モルトは専門業者から調達しています。
ウォッシュバックは7基で容量23,500ℓ。
ポットスチルは2基ですが、この蒸留所のスチルはその形状で特に有名で、上部はヘッド部分が切り取られたような形になっています。
なぜこの形になったかわかりますか?
ポットスチルを新しく購入し、搬入作業をしているときに初めて、蒸溜棟の天井高よりもスチルのヘッドが高いことが判明したのだそう。
職人は、建物内に収めるため最上部を取り外しフタをして何とか設置しました。
これでOKが出るなんて、驚きですが、ピンチをチャンスに変える発想が素晴らしいですよね!
しかも、この形状がオールドプルトニーの酒質に少なからず影響を与えているとされています。
オールドプルトニーのボトルの形状はこのポットスチルからインスピレーションを得て作られています。
上の写真を見比べても、たしかに形がそっくりですね!
熟成樽の多くは、アメリカンオークのバーボン樽が使用されますが、ヨーロピアンオークのシェリー樽も使用されています。
熟成庫は5棟あり30,000本の樽が収容可能となっています。
蒸留所ツアー
蒸留所のツアーは£15(2,500円程度)から用意されています。
プルトニー蒸留所のツアーでは、記念グラスがもらえるのですが、£100するVIPツアーではクリスタルのブレンダーグラスになります。
旅の思い出になりますね!
訪れるなら、5月~9月が営業時間も長くおススメですが予約は必須です。
ツアーはこちらから。
ビジターセンターやショップも併設していますので、お土産を買うのも苦労はしませんね!
これが楽しみなんだよね~
歴史
1826年 | ジェームス・ヘンダーソン氏によって設立される 交通の便が悪い内陸の蒸留所から港があるウィックへ移ってきた ウイスキーは評判を呼び、ニシン漁の活況とともに街の発展に貢献 港からは、スコットランドの各地に銀(ニシン)と金(ウイスキー)の樽が出荷された |
1922年 | 5月28日、禁酒法によりライセンスが禁止 |
1930年 | 生産を停止し、 |
1951年 | ロバート・カミング氏によって蒸留所は復活 |
1958年 | 大規模改修を行い、フロアモルティングを廃止 この改修で、現在の外観がほぼ出来上がる |
1995年 | インバーハウスがオーナーとなる |
1997年 | 禁酒法廃止50年に合わせて12年熟成のオフィシャルボトル「オールドプルトニー」をリリース オールドプルトニー12年は多くの賞を受賞し、蒸留所最大のヒット商品となる |
飲みながら読んだ本
タイトル | 投資の大原則 |
著者 | バートン・マルキール チャールズ・エリス |
出版社 | 日本経済新聞出版 |
発売日 | 2018年7月5日 |
読書メモ
書いてあること
・投資を考える前にお金を貯めること
・大きな失敗を避け、長期・分散を行えるのは低コストのインデックスファンド
・自信過剰にならない
投資を始める人はもちろん、ある程度経験を積んだ人も自分を見直すきっかけになる良書。
投資本の金字塔である「ウォール街のランダムウォーカー」・「敗者のゲーム」の両著者が書き下ろした集大成。
書いてある事はとてもシンプルだが、何度も読み返し完璧に身に着ける必要がある。
まとめ
マリタイムモルトを存分に味わえる、オールドプルトニー。
日本人にはおなじみの魚料理に合うウイスキーです。
ストレートはもちろんハイボールでも潮の香りと雰囲気を味わえますので、夏にはハイボールもおススメです。
ノンピートですが、ガッツリ満足のいく力強さがありますが、さらなる変化を求めたい時はピーテッドのハダートを試してみましょう!
タリスカーやオーバンなどの潮系と飲み比べてみるのもおススメですね!
コメント