アイラ島の中心部、ボウモアの海岸線に建つ蒸留所。
アイラモルト独特のピートを使った力強さと海の香りを纏いながらも、シェリー樽の特徴を効かせた甘くリッチで気品あふれる香り。
アイラモルトの女王と呼ばれるウイスキーを飲んでみませんか?
ボウモアの特徴を簡単に・・・
- エリザベス2世女王陛下も訪問された由緒正しい蒸留所
- 女王の名にふさわしいリッチで気品あふれる味わい
- アイラモルトらしいピートの力強さも感じられる
- ボウモアの街がキレイですばらしい!1度は行ってみたい!
テイスティングメモ
テイスティングメモ
2023.1.21
3,980円
リカーマウンテン銀座777
ストレートで飲んでみる
香りは柑橘系(レモン)と甘めのスモーキー
オイリー感はあまり無くサラッとした口当たり
味わいは香りと同じくレモンぽい柑橘系が最初に。
すっと鼻に抜けるピート感が最高のバランス。
トゥワイスアップで飲んでみる
少し加水すると柑橘系の味わいが強くなり、少しドライな印象。
潮っぽさが出ているかも。
すっきりした印象で、口当たりがよい。
ボウモア特有の甘みもしっかり感じられる。
かなりおススメ!
ハイボールで飲んでみる
さわやかな風味と味わいで柑橘系がしっかり残る印象。甘みやリッチ感はあまり感じられない。
スモーキー感もあまりない。
魚介系の料理との相性は良さそうなので食中酒として楽しめる。
アイラモルトの女王
ボトルを開けると立ち込める甘い香りとリッチな味わい。と同時に力強さも感じるボウモア。
気品あふれる味わいと雰囲気からなのか、ボウモアは「アイラモルトの女王」と呼ばれます。
そんな味わいを求められてなのかは定かではないですが、1980年にはなんと、あのエリザベス2世女王陛下が訪問されています。
そのとき女王陛下のためにニューメイクが樽詰めされ22年の時を経た2002年ボトリングされました。
女王陛下戴冠50周年の記念ボトルとして作られたボトルは全部で648本。
645本は王室へ、残り3本はどうなったでしょうか。
1本はチャリティーオークションにかけられ慈善団体の活動資金に。
1本はボウモア社へ、最後の1本は蒸留所に保管されています。
蒸留所のツアーで見られるかはわかりませんが、是非1度見てみたいですね。
蒸留所について
ロケーション
アイラ島のほぼ中心にある街、ボウモアに蒸留所はあります。
ボウモアとは現地ゲール語で「大きな岩盤」。
蒸留所は、海からすぐの海岸沿いに建築されています。
この蒸留所、なんと海岸の岩盤を削り建てられているのです。
有名な建物に「No.1 Vaults(ヴォルト)」と呼ばれる建物があります。
これ、第1貯蔵庫なんですが海抜0メートルの場所に建っています。
もちろん、常に潮風にさらされ嵐の時には波しぶきに包まれるそんな環境です。
この様な環境で熟成されるウイスキー、じっくりと味わいたいですね!
ちなみにボウモア蒸留所と言えば、きれいな白壁ですよね。
これ、サイレントシーズンのメンテナンス期間に職人総出でペンキ塗りをしているそうです。
ペンキ塗りは蒸留所だけではなく、街のシンボルであるキラロウ教会も。
ボウモアの街は全体が白壁で統一されていてホントに美しい街並みです。
ホントに綺麗で行ってみたい街だね!
作り方
ボウモアの特徴の1つとして、フロアモルティングへのこだわりが挙げられるでしょう。
フロアモルティングで作った麦芽を窯に入れ、火を入れ乾燥させる工程においてピートを焚きスモークを纏わせます。
乾燥工程の時間は実に60時間。
ここで排出された熱は、蒸留所に隣接されたスイミングプールの温水に利用されています。
こういう所がヨーロッパっぽいというか、まさにSDGsですね!すばらしいです!
ボウモアのピートもアイラモルトの特徴である、ヘザーやコケ・海藻類が入った潮の香りをたっぷり含んだピートです。
仕込み水と麦芽を混ぜ合わせるマッシュタンは80年前から使っている銅製の年代物。
オレゴンパイン材のウォッシュバックは6基。ここで発酵させます。
次に運ばれるポットスチルは初溜器2基に再溜器2基の計4基。
2回の蒸溜を経てアルコール度数69%のニューメイクが出来上がります。
熟成にはアメリカンオークのバーボン樽とスペイン産シェリー樽を使用します。
バーボン樽はバニラフレーバーを、シェリー樽はフルーティな風味を加えます。
ツアー
ボウモア蒸留所を訪れればボウモアを思う存分味わえます。
ツアーは、£18(約3,000円)のツアーから£80(約12,000円)のコースまでセットされています。
£80のコースは、ウェアハウスでの試飲を含め2.5時間をかけて廻るボウモア好きにはたまらない設定ですね。
充実のツアー終了後には、ボウモア自慢のテイスティングバーで目の前に広がるインダール入江を眺めながら、ゆったりとした時間とボウモアを味わってみてはいかがでしょうか。
ツアーはこちらのリンクから。
宿泊はコテージで!
アイラ島を満喫するには1日では足りませんよね!
フル稼働中の蒸留所だけで8カ所です。
テイスティングして、お土産も買って・・・
夜もバーでウイスキーを堪能したい!!
アイラ島で宿泊するなら基本はボウモアの街になるでしょう。
島の中心部で人口1,000人ほどの街ですが、アイラ島では1番の街です。
街は白壁で統一されていて、道も碁盤の目状になっており、美しい街並みです。
宿泊は、蒸留所併設のコテージなんてどうでしょう?
このコテージ、もともとは蒸留所で働く労働者のための寮でした。
そのため蒸留所併設!大好きなウイスキーと同じ環境で寝られるなんて最高じゃないですか??
もちろん、4つ星を獲得しているホテルですので、内装やホスピタリティは最高級です。
コテージが気になった方はこちらのリンクから。
歴史
1779年 | ボウモア蒸留所をシンプソン家が創設。 アイラ島最古の蒸留所となる。 |
1837年 | ムター家が蒸留所を買収 |
1887年 | J・Bシェリフが買収 |
1925年 | 1度手放した蒸留所をシェリフが再び購入し、シェリフズボウモア蒸留所に改名 |
1940年 | 第2次世界大戦の影響で生産中止。空軍基地として運用される。 |
1963年 | スタンリー・モルソンが買収 |
1980年 | エリザベス2世女王が訪問される。特別に作られたカスクは今も現存している。 |
1994年 | サントリーが買収。設備などの改修を行う。 |
一緒に読んだ本
タイトル | 夢をかなえるゾウ |
著者 | 水野 敬也 |
出版社 | 文響社 |
発売日 | 2020年7月9日 |
読書メモ
自己啓発本を読んでインプットすることは誰にでもできる。
そこから学んだことをスグにアウトプットすることが必要。
ガネーシャは言う。「本気で変わろ思たら、意識を変えようとしたらあかん。意識やのうて『具体的な何か』を変えなあかん。具体的な何かをな」
行動に移すこと、これが一番難しい。
ただ、何か1つの習慣を変えてみる。
できることからやってみる、という成功体験が大事!
そして1度始めたらどんな事があっても続ける事が必要。
半年続けば習慣になる。
英語の勉強も、ブログを書くことも、読書も、筋トレやランニングも習慣にしてしまい、毎日同じ時間にルーティン化すれば、最初は辛いと感じても1か月経てば案外楽にこなせるようになる。
まとめ
アイラの女王の名にふさわしい、リッチで気品あるアイラモルト。
程よいピートを味わいながらシェリー樽のリッチ感や柑橘系の香り、ハチミツの甘みまで感じられる正にオールマイティなモルトです。
ガッツリしたアイラは少し苦手・・・という方は是非ボウモアでアイラモルトのデビューを飾ってみてはいかがでしょうか。
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