パンデミック前は年間10万人もの人が訪れたという、スコットランドで最も集客能力のある蒸留所、エドラダワー蒸留所。
その魅力は、昔ながらのこじんまりとした農場蒸留所でありながら、1度飲むと忘れられない独特の味わい。
また、オーナー会社がボトラーズの会社ということもあり、多彩なラインナップをリリースしており、ファンを飽きさせない蒸留所です。
エドラダワー蒸留所の特徴を簡単に・・・
- とにかくラインナップが豊富
- スチルが極小(法律上最小)
- オーナーがボトラーズの会社
- 昔ながらの農場的蒸留所
テイスティングメモ
テイスティングメモ
2022.10
7,150円 リカーマウンテン銀座777
色味は濃いめ、濃厚な味を連想させる
ストレートで飲んでみる
リッチで濃厚な香りと味わいが印象的
想像通り濃厚でシェリー樽の特徴がよくでている。
甘いフルーツとハチミツの香り、かすかにナッツの香りも・・・
鼻を抜ける微かなピート感がアクセントでちょうどよい。
オロロソシェリーとバーボン樽で熟成されているが、シェリー感が強い。
とろっとしたミルキー感と軽めのオイリー感が口に残り、若干のスパイシーさも感じる。
おつまみはダークチョコレートが個人的には最高!
ちょうどお土産でもらったダークチョコ系のマカロンと合わせてみましたが、ちょっとビックリするぐらい美味でした!
ウイスキー自体も甘めですが、甘党の方はチョコレートケーキもいいんじゃないでしょうか。
食後の贅沢なひとときを味わえます!
トゥワイスアップで飲んでみる
やはり香りは際立ちます!
甘くフルーティーな香りが立ち上ってくる感じ。
ただ、もともとアルコール度数40°なので少し物足りなく感じる方もいるのでは?
あとストレートと比べるとミルキー感もあまり感じませんでした。
ハイボールで飲んでみる
ストレートと比べるとかなり軽くさわやかになる印象。
ドライフルーツと合わせると最高でした。
ただ、やはりアルコール度数とピート感が物足りなく感じます。
個人的にはストレートにダークチョコ&ドライフルーツがベストかな。
シェリー樽の入門にも最適な1本ではないでしょうか。
ほんとうに美味しいウイスキーです!
とにかくラインナップが豊富
この蒸留所はとにかくラインナップが豊富です。
その理由は、オーナーがボトラーズの会社(シグナトリー社)だからかもしれません。
ボトラーズってなに?
ボトラーズの流れを簡単に説明します
様々な蒸留所からウイスキー原酒を買い付ける
買い付けた原酒に独自の熟成・バッティングを行う
完成したウイスキーをボトリング・ラベリングをして売り出す
日本ではあまり馴染みのないボトラーズですが、スコットランドでは数多くのボトラーズ会社がありそれぞれの会社にコアなファンがいます。
クラッシックレンジと呼ばれるレギュラーボトルで4種類に加え、多くの熟成樽を所有している強みを生かして樽ごとの風味を生かしたウイスキーを造っています。
ワイン熟成樽を使用したボトルまで入れると、その数20種類以上。
これに、ピーティッドタイプの5種類が加わります。
全種類制覇は難しいですが、できるだけ探して飲んでみたいですね!
蒸留所について
ロケーション
蒸留所は、南ハイランドにあるピトロッホリー駅から東に車で10分ほど、距離にして5㎞ほど。
エドラダー・バーンという小川のそばの丘陵地帯に建っています。
建物は白い壁にオレンジ色のアクセントがおしゃれで、かわいい印象ですね!
本当にこじんまりとした、農場経営の蒸留所です。
コロナ前の最盛期には年間10万人が訪れ、ビジターセンターやギフトショップは大盛況だったようです。
それは、エディンバラやグラスゴーからも近く交通の便が良いという理由もあると思いますが、1番の理由は、人々を惹きつける魅力あるウイスキーだからでしょう!
1度飲むと忘れられない味わいのあるウイスキーです。
特徴
エドラダワー蒸留所の最大の特徴は、法律ギリギリの小さいスチルです。
密造防止のため、小さすぎるスチルは禁止されているのですが、エドラダワーのスチルはそのギリギリサイズ!
人の背丈ほどしかありません。
スチルも含め、製造工程のほとんどは150年以上前から受け継がれた伝統的な製法。
数年前まで、わずか数名の製造部門のスタッフで作られるウイスキーは、年間96,600リットルほどで世界最小の蒸留所の一つでした。
これは、1,000万リットルを超えるグレンフィディックの1%にも満たない生産量でしたが、2018年に第二蒸留所がオープンし、生産量は26万リットルにまで伸びてきました。
今後熟成期間を経たウイスキーがリリースされてきますので、10年後が楽しみですね!
ツアー
2022年10月現在、Covid19の影響によりツアーは休止されています。
再開され次第、情報をUPします。
スタッフさんが少ない、小規模蒸留所ですので生産優先ですよね。
できるだけ早く再開できることを願っています!
歴史
1825年 | 農民の協同組合として設立 |
1933年 | ウィリアム・ホワイトリー氏が買収 |
アメリカへ輸出。主な販売先はマフィアだったとか・・・ | |
1982年 | キャンベルが買収 |
2002年 | ボトラーズ会社であるシグナトリー社が買収 |
2008年 | ギフトショップオープン |
2009年 | 倉庫を増築。エドラダワーの全てのカスクとシグナトリーの多くのカスクを保管できるとのこと。 |
2018年 | 第二蒸留所オープン |
一緒に読んだ本
タイトル | 読書は「アウトプットが99%」その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 |
著者 | 藤井 孝一 |
出版社 | 三笠書房 |
発売日 | 2019年10月4日 |
読書メモ
書評の書き方、アウトプットの方法について詳しく書かれている。
書評を書いてみよう!
まずは、①何が書いてあったか? ②そこから何を学んだか ③学んだことを今後どう活かすか
この3点を柱にまとめる。
読書の仕方は人それぞれあると思いますが、アウトプットの方法が具体的に書いてあり、実践してみようと思わせる内容です。
読んでインプットするだけで終わらせず(おそらくインプットされていない)アウトプットをすることによって知識として蓄えられる。
また、書評を書く(amazon等のレビューにUPする)ことによって他人に判りやすく説明するチカラが付く。
巻末に紹介されている本を読破するだけでも価値があるのではないでしょうか。
まとめ
小さな蒸留所でありながら、多くのファンを持つエドラダワー。
150年間ほとんど変わらず守り続けられた製法、こだわりの詰まったウイスキーは、1度飲むと忘れられない味です。
どこかクラシカルなボトルデザインと描かれた絵を見ると、蒸留所を訪れたくなりますよね。
10万人のファンが訪れる理由がわかる、魅力あふれるウイスキーです。
まずはエドラダワーのラインナップをかじってみて、オーナー会社のシグナトリー社がリリースしているボトラーズに手を出してみるのも楽しいのではないでしょうか。
コメント